元釣具屋店員が伝える、失敗しないリール選び

アイテム

こんにちは!nanです(*^^*)

今回のテーマは、竿編に続き「初めてのリール選び」です

リールも色々なメーカーから、様々商品が発売されています。探してみると「番手って何?」「ラインキャパシティーって??」「右巻き左巻き?」そして「結局どれがいいの」と悩んでしまうと思います

なので今回も分かりやすさを重視し、3種だけに絞りたいと思います。結果を先に伝えると

  • シマノ セドナC3000
  • シマノ ストラディックC3000
  • シマノ ツインパワーC3000

です。何故この3機種をおすすめするのかは後半に説明したいと思います

ではまず、リール選びの悩みについて考えていきましょう

リールとは

初めにリールとは、竿に取り付けて使用し、主にライン(糸)を扱うための道具です。少し分かりにくいので、機能を分けると

  1. 糸を巻いておく(保管・収納)
  2. 糸を出す(仕掛けを投入する)
  3. 出した糸を巻きあげる(仕掛けを回収する・魚を釣り上げる)

という役割を持っています。ほとんどの釣りで、欠かす事のできない非常に重要度の高いアイテムです

リールの種類

リールは釣りの中での重要アイテムであるため、色々な形の物があります

  • スピニングリール:様々な釣りで使用可能。それゆえに選択肢も数多くある
  • ベイトリール:ルアー釣りに使用されることが多い。また片手で操作しやすく、手返し(投げる・回収の動作)が早い
  • 両軸リール:大型魚をターゲットにした際に使用されることが多い。太いラインを巻くことができる
ベイトリール

等の種類があります。この中でもさらに汎用型・遠投型・電動(両軸リール)・フライフィッシング用等に分かれていきます。各リールの特徴については別の機会に記載していと思います

今回は入門編なので、最もポピュラーなスピニングリールを取り上げていきます

初心者の方にスピニングリールをおすすめする理由

次にスピニングリールの特徴と、何故初心者の方におすすめするのかを説明します

取り扱い方を覚えやすい:テレビ等でも一度くらいは見かけたことがあるのではないでしょうか。ベールと呼ばれる輪っか状の部分を起こすと糸が出て、ベールを戻しハンドルを巻くと糸が回収できます。バックラッシュという、リール内での糸絡みが少ないのもメリットです

選択肢が豊富:各メーカーから様々なモデルが販売されています。ここで紹介するもの以外でも、見た目やスペックで、自分の好みに合わせた物を選ぶことが可能です

どんな釣りにも使いやすい:おすすめする一番の理由です。1つスピニングリールを持っていると、ほとんどの釣り場で対応できます(ラインの太さを変更する等の対応は必要)。なのでまず最初にリールを買うのであれば、スピニングが良いと思っています

リールの番手とは

スプール

どんなリールにもほとんどの場合「〇〇2500」や「〇〇3000HG」等と記載されています。これは、このリールに何号(太さ)の糸がどれだけ巻くことができるか、という目安を表しています

例えば細いラインを使用する場合、1500番で十分な事があります。しかし、もっと太いもしくは長いラインを巻きたいといった際には、3000番や5000番が必要になるといった感じです

数字の後ろのアルファベット表記については

  • HG:ハイギア
  • XG:エクストラハイギア
  • DH:ダブルハンドル
  • S:シャロースプール

となっています。これらのアルファベット表記が無いものは、ノーマルタイプとなります

ラインキャパシティーとは

ラインキャパシティーとは直訳すると「糸の収容能力・容量」です。釣り人用語でいうと「糸巻き量」です

このラインキャパシティーの目安が、先述したリールの番手になるという訳です

右巻き・左巻きとは

リールを購入した際に店員さんから「右巻きですか?左まきですか?」と聞かれることがあります。

これは「左手で竿を持ち右手でリールのハンドルを巻きますか?それとも右手で竿を持ち左手でリールを巻きますか?」ということです

どちらか選びにくい方は「利き手で竿を操作する方がよいか、利き手はフリーもしくはエサを撒く方にする」という視点から選択してはいかがでしょうか?これはご自身の感覚的なものになるので、絶対にどちらがいいということはありません

また、ほとんどのスピニングリールはハンドルの左右を自分で簡単に変更できるので安心してください。とりあえず右巻きで始めて、やっぱり違うなと感じたら左巻きに設定しましょう

ハンドルは固定されていて変更不可

※ベイトリール・両軸リール・ごく一部のスピニングリールではハンドル位置は変更できないので、購入時に注意が必要です

注意!番手によるラインキャパシティーは各メーカーによって違う

ここは注意して頂きたい事項です。同じ3000番でも、各メーカーにより規格が違います。ダイワの3000番とシマノの3000番ではラインキャパシティーが違うのです。あくまで番手は1つのメーカー内での商品基準のため、色々なメーカーからリールを購入する場合には数字だけで決めると思わぬ失敗に繋がります

またライン自体も、メーカーにより同じ号数でも太さが微妙に変わることもあります。リールのラインキャパシティー表記=必ずその量を巻けるという事でもないので、余裕をもった番手選びが大切です

安価なリール VS 大手メーカーのリール

ワゴンセール等で売られている数百円~3000円程のリールは使えないのか?というと、そうでもないです。とりあえず安く釣りを始めたい!今後釣りに行く回数が増える事もない、という方はそれらやセット竿のリールで十分楽しむ事ができます

では大手メーカーのリールとの違いは?となると

  • 機能面で優れている:ハンドルの巻き心地・耐久性・ドラグ性能・錆びにくさ・軽さ等、上位モデルになるほど機能面で充実していきます
  • 種類が多い:自分の希望の価格帯の商品を選ぶことができます。例えば「3000番で2万円までで購入したい」と考えた場合、大手メーカーなら多くの選択肢を持つことができます
  • アフターサービスの充実:故障時の対応がスムーズであったり、パーツの在庫を取り寄せ易かったりします
  • 見た目が良い:価格相応に見た目の高級感も出てきます。機能面も大切ですが、長く使うのであれば自身の好みのビジュアルで選ぶのもアリだと思っています
  • モチベーションが上がる:釣りに行けない時は、リールを眺めたりハンドルを回したりして行けないもどかしさを紛らわせます(笑)ここまでくるともう釣りマニアですね

安いものがダメだという訳では無いです。ただ最初に書いたようにリールは釣りの最重要アイテムの1つなので、こだわっても良い部分だと思います

では次におすすめ商品3選をご覧ください

シマノ セドナC3000

シマノ HPより

まず最初に紹介するのが「シマノ セドナC3000」です。こちらは1万円以下で購入できる入門モデルの位置づけながら、釣りをするには十分な機能が備わっています。初心者・ベテラン関係なく購入されている事が多く、そのくらいコストパフォーマンスに優れたリールだと言えます

先ほどの糸巻量でいうと、ナイロン糸の3号が150m巻くことができる仕様になっています。ナイロン糸3号は様々な釣りに対応しやすく、また糸の販売も「3号150m」で販売されている事が多いためシマノでは3000番がおすすめです

その他の魅力は

  • HAGANEギア・ボディー:なめらかな巻き心地・安心して使い続けられる堅牢性
  • G フリーボディー:リール全体の重心が手もとにあることにより、ロッドとの一体感が向上
  • AR-Cスプール:ライントラブルの抑制
  • 大型ドラグノブ:操作性が高く、細かなドラグ調整が可能

これだけの性能がありながら、実売価格が6000円前後(変動あり)なのは素晴らしいと思います。メーカー物でとりあえず1台お探しの方は、このリールで間違いないと思います

シマノ ストラディックC3000

シマノ HPより

続いては「シマノ ストラディックC3000」です。初期モデルを初めて使用した際、その巻き心地のスムーズさに驚きました。もう数年使用していますが、巻き心地は変わらず耐久性・剛性についても何も問題はありません

シマノのホームページにも「限りなくフラッグシップモデルに近づいたリーリング性能」と記載されています。現在はマイクロモジュールギアⅡというものが搭載され、より進化しています

その他にも

  • HAGANEギア・ボディー
  • Xプロテクト:高い防水性能・ラインローラーの耐久性アップ
  • ロングストロークスプール:最上位モデルの「ステラ」に搭載されている仕様。キャスト性能向上
  • AR-Cスプール

まだまだありまして、ベール・ワッシャー・ハンドルにもより機能的な部品が採用されています

気になる価格ですが、現時点で実売2万円前後でしょうか(変動の可能性あり)。セドナからはグッと価格が上がりましたが、それだけの価値があるリールだと思っています

個人的な意見を入れてまとめると「とにかくストラディックが1台あれば、ストレス無く様々な釣りに対応できる」です。エサ・ルアー、陸・船どこでも役立つでしょう

シマノ ツインパワーC3000

シマノ HPより

最後に紹介するのは「シマノ ツインパワーC3000」です。高価格帯に入るので、ここまでくるとあとは好みの要素も大きくなります。中でもこのツインパワーは初期モデルから30年以上販売されている大人気シリーズです

先に紹介したセドナ・ストラディックに搭載されている機能は、このツインパワーにももちろん搭載・もしくはより良い物が使用されています

「リジッドサポートドラグ」により安定したドラグ性能が発揮されます。ドラグが安定しているということは、それだけで大型魚を釣り上げる確率が上がるという事です。ドラグ力も9㎏と申し分無いです

耐久性・剛性も非常に高いので、淡水・海水問わず好きな場面で使用することができます。シーバス・ヒラメ・ロックフィッシュ・ヒラスズキ・ライトジギング・大型のブラックバス等、様々な魚種を釣ることができるでしょう。

実売価格は現時点で3万5000円前後(変動あり)となっています。高いものではありますが、価格に見合う価値があり、費用に余裕があるなら買って損はしないはずです。色んな場面であなたの相棒となってくれることでしょう

シマノの3000番に統一した理由

以上3機種を紹介しました。シマノに統一したのは私がシマノ好きだからです(笑)

もちろんそれもありますが、先に書いたようにメーカーにより番手と糸巻き量が一致しないからです。スペック表を見て、自身でラインの号数・糸巻き量を調整できる方は様々なメーカーを使っても問題ないと思います

あとはシマノの3000番はナイロン糸3号を150m、PEなら1.5号を270m巻くことができます。初めての方がチャレンジしやすいサビキ釣り、ちょっと慣れた頃のウキやカゴ釣り、初めてのルアー釣り等、何にでも対応しやすい万能なサイズです

釣りベテランでも1つは必ず持っている番手だと思います。一台は万能の3000番を持ち、そこから好きなジャンルに特化したリールを揃えてみてはいかがでしょうか

リールは釣りの要

繰り返しになりますが、リールは魚釣りにおいて非常に重要な役割を果たします。もちろん竿も大切なのですが、どちらかを選ぶとすると、私ならまずリールにお金をかけます。

釣れない時間帯も、仕掛けを投げる・糸を巻く動作は必ず必要になってきます。なので巻き心地がガタガタする・錆びてゴリゴリする、または投げても仕掛けが飛ばない・絡みやすいといった事はストレスになります

楽しむために釣りをするので、道具でストレスを感じるのは嫌ですよね。それに掛かった魚は釣りあげたいです。

以上の理由から、長く説明を書いてしまいました。他にもギア比等がありますが、今回はここまでに留めておきます。ギアやドラグ・ベアリング等が気になってきた時は、釣り初心者を抜け出している証拠でもありますね

まとめ

道具選びは楽しい

いかがでしたか?今回は初心者の方におすすめのリール3機種を紹介しました。どれも使いやすいので、ご自身に合ったものをお選びください

竿とリールが揃ったら、あとは細かい道具や仕掛けを購入し釣り開始です。きっとたくさんの魚と出会えるはずです

一緒に釣りを楽しみましょう!今回も読んで頂きありがとうございました(*^^*)

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